第3回Dental Diabetes研究会総会・学術大会開催
令和4年11月27日、愛媛大学医学部40周年記念講堂にて、コロナ禍にて長らく延期となっていた、第3回Dental Diabetes研究会総会・学術大会が開催されました。浜川会長のご挨拶に続き、昨年10月に逝去された原瀬忠広先生への黙祷を一同で捧げ、開会となりました。
冒頭のDdental Diabetes研究会総会では、研究会会則の改定について説明があり、満場一致で決定されました。本会は年会費1000円にて入会頂けますので、お知り合いの方々にお声がけ頂けましたら幸いです。
日野先生よりこれまでの本会活動のまとめと、最近口腔ケア学会総会で発表された「10年以上歯科受診歴のない患者の特徴分析」の紹介があった後、下記一般演題の発表があり、それぞれ活発な意見交換がなされました。
- 「歯周病のリスクファクター」と「歯周病がリスクファクター」
四国中央市 石川歯科 石川晋先生 - 顎口腔領域における蜂窩織炎の臨床的検討 〜高血糖が及ぼす影響と今後の課題〜
済生会西条病院 歯科口腔外科 岩本友馬先生 - Dental Diabetes研究会版 診療情報連携共有に係る照会状フォーマット
にしだわたる糖尿病内科 西田亙先生
特別講演では、宇和島市で実施されている先進的な連携事例について下記のご発表を頂きました。
- 宇和島市医科歯科事業連携について 〜糖尿病・歯周病重症化予防にかかる事業連携〜
宇和島市保健福祉部保険健康課 課長補佐 日出山松代先生
当日は、愛媛県歯科医師会からも橋本会長はじめ、理事の先生方にもご参加頂きました。歯科関係者の皆様の積極的な参加に比べ、医科側の参加が少なかったことが残念であり、今後の課題ともなりました。
今年の骨太の方針では、国民皆歯科健診が正式に検討されることになり、政府は本気で日本国民の口腔衛生向上に取り組んでいます。口腔と全身のつながりについて、アカデミアの世界のみならず、国や地方行政が理解し、行動する時代になったのです。
Dental Diabetes研究会総会・学術大会は、年1回の開催を予定しておりますので、来年度はより多くの皆様のご参加をお待ちしております。